レース編みの糸選びについて

レース編みとして、トルコ女性には欠かすことのできないオヤと呼ばれる縁飾りに使用する糸は、スカーフの柄の色に合わせて念入りに選びます。

手芸店にいくと、たくさんの色糸を前にして、持参したスカーフと糸の色あわせをしている女性の姿をよく見かけます。

店員と一緒に「これでもない。これも少し違う・・・」と、念入りに選びます。

オヤ糸にかけるこの情熱は、日本で例えるのなら、自分の好みの洋服を探し歩く女性と同じなのです。

オヤは、自分の身にまとうもので、しかも顔の周りを取り囲むわけです。

気に入った色がないと何軒もの手芸店を梯子して探します。

トルコは手芸をする女性も多いので、手芸店も多く、またレース糸のメーカーも多いので、日本と違って何軒もの梯子も可能なのです。