イーネオヤを編む人々について

トルコ各地を訪ねるとトルコ女性が絶えず手を動かしている光景に出会います。

織ったり、編んだり、縫ったりと田舎や都会、地域によってその光景は様々ですが、とにかくいつでも手を動かしています。

いつの間にか近所の人が集まって、おしゃべりしながらチャイを飲み、そして、手を動かすのです。

居間でくつろいで編み物をしている女性がいるので、この家の奥さんかと思いきや近所に住む住人ということがよくあります。

近所の女性同士が気軽に集まっては、おしゃべりをして、手芸をしているという光景がトルコには必ずあるのです。

そのようにして、今も母から子へ、又は近所の女性から手ほどきを受け、トルコ伝統の手芸の数々が受け継がれています。

しかし、残念ながらイーネオヤの編み手の数は、減ってきているのが現状です